「行者にんにく」と「野わさび」
北海道からいろいろとめずらしい贈り物が届けられます。格別に美味しいメロンはもちろんのこと、だがそれいがいにもたくさんある。こんどは五十キロ遠方の山のなか採ったという、二つの野菜が送られてきた。
行者にんにく 野わさび
茹でて食べたが、その美味しいこと、甘味なことは、言葉に尽くしがたい。画家ならすぐ絵に描きたくなるだろうものを、仕方なく写真に収めたが、感謝、感激である。これを食べれば元気百倍、どんなに健康になるかわからない自然の一品だ。手に取り、匂いを嗅ぎ、つくづくと眺めてしまった。
これまでにも、たくさんの自然の食物を、贈っていただいたのだが、東京という人工の都会に住むものには、いかに北海道の野菜類の珍味で貴重な品々であるか、また、それを山にわけいって採取する手間を考えると、そのご好意にはただただ深謝するばかりなのである。旱天の慈雨のように、ころろと舌に沁みいったのである。
行者にんにく 野わさび
茹でて食べたが、その美味しいこと、甘味なことは、言葉に尽くしがたい。画家ならすぐ絵に描きたくなるだろうものを、仕方なく写真に収めたが、感謝、感激である。これを食べれば元気百倍、どんなに健康になるかわからない自然の一品だ。手に取り、匂いを嗅ぎ、つくづくと眺めてしまった。
これまでにも、たくさんの自然の食物を、贈っていただいたのだが、東京という人工の都会に住むものには、いかに北海道の野菜類の珍味で貴重な品々であるか、また、それを山にわけいって採取する手間を考えると、そのご好意にはただただ深謝するばかりなのである。旱天の慈雨のように、ころろと舌に沁みいったのである。








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