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祖母のつぶやき

  8月10付けの「The japan times」を駅前の売店で買った。一面の大見出しに「Trump,North Korea in war of words」と出ていたからだ。次ぎに、リードに目を走らせると「U.S.leader threatens to unleash ‘fire and fury’ as Pyongyang details Plan to strike Guam」とあった。
  日本のマスメディアの記事では、余分な感情が入り込み、正確な事実が掴めないことがあるので、時々、日本以外の新聞等に目を流す必要があるのだ。
 さて、映画「理由なき反抗」のワンシーンを思わせる米国と北朝鮮の「チキンレース」が始まったのは昨年のことであったが、依然、それが続いているのである。双方の子供じみた激しい言葉のやり取りはますますエスカレートしているようだ。どちらかが普通の大人の理性をもっていれば、まさか、最終段階まではいかないだろうと眺めていた。戦争は些細なことから始まるのだが、始まればこれを終わらせることは容易ではないのが前世紀の戦争で見てきたことであった。まして、核兵器の使用は広島の核兵器とは比較にならない破壊力を見せずにはおかないだろうし、まかり間違えば世界中に放射能が拡散することも予想され、これにより世界は終末を迎えないとも限らない。
 いまのところは言葉の応酬に過ぎない。わたしがここで一言述べたいのはこの言葉についてなのである。
 言葉とはふしぎな作用をするもので、使った言葉に対応した行動を誘発するから厄介なのだ。普段の日常生活にどういう言葉づかいをしているかは、その人間の顔つきや挙措動作にやがて現れてくるものではないだろうか。粗暴な言葉づかいをする人間は、人間関係にもそれが跳ね返って、どうにも逆しゃくとした交流しかできないものだし、丁寧な言葉づかいをする人間は、どこか物腰がやわらかく、細やかな気遣いで人にも好かれ、やがて多くの人間がまわりに集まってくるものだろう。古来より「口は禍の元」なのだ。
 むかし家に明治生まれの祖母がいた。自分の娘の夫婦喧嘩が収まってしばらくすると、誰に聞かせるでもなくこんなことを言っていたのを思いだした。
「口げんかでは女は男に負けてはいないだろうが、男はさいごには手を出すものじゃから、気をつけんといかんよ」
 90幾つまで長生きをした婆さんは、座っていても腰が曲がっていたので、前かがみの顔をあげて、うっすらと笑ってそんなことをつぶやいていた老体が遠いわたしの記憶によみがえったきたのだ。
「大国ならばそれなりのふるまい」を求めた新外務大臣は、それを後ろにいる大国へもつぶやいていたのかも知れないと、ふとかってに私は想像したのだが、さて、このチキンレースの行方はどうなるのであろうか。

後記ー現在の日本の外務大臣が、アメリカに戦略的な言辞を弄せるなどと、甘い夢想をしたことを恥じたい。
おそらく日本の事態はそんな余裕などないほどに、窮迫の細道を転がり落ちているのであろう。









 8月10付けの「The japan times」を駅前の売店で買った。一面の大見出しに「Trump,North Korea in war of words」と出ていたからだ。次ぎに、リードに目を走らせると「U.S.leader threatens to unleash ‘fire and fury’ as Pyongyang details Plan to strike Guam」とあった。
 映画「理由なき反抗」のワンシーンを思わせる米国と北朝鮮の「チキンレース」が始まったのは昨年のことであったが、依然、それが続いているのである。双方の子供じみた激しい言葉のやり取りはますますエスカレートしているようだ。どちらかが普通の大人の理性をもっていれば、まさか、最終段階まではいかないだろうと眺めていた。だが、言葉とはふしぎな作用をするもので、使った言葉に対応した行動を誘発するから厄介なのだ。普段の日常生活にどういう言葉づかいをしているかは、その人間の顔つきや挙措動作にやがて現れてくるものではないだろうか。乱暴な言葉づかいをする人間は、人と衝突することが多くなり、やがて狼藉沙汰に及ぶことにもなるだろうし、丁寧な言葉づかいをする人間は、どこか物腰がやわらかく、細やかな気遣いで人にも好かれ、やがて多くの人間がまわりに集まってくるものだろう。古来より「口は禍の元」なのだ。
 むかし家に明治生まれの祖母がいた。両親の夫婦喧嘩が収まってしばらくすると、誰に聞かせるでもなくこんなことを言っていたのを思いだした。
「口げんかでは女は男に負けてはいないだろうが、男はさいごには手を出すものじゃから、気をつけんといかんよ」
 90幾つまで長生きをした婆さんは、座っていても腰が曲がっていたので、前かがみの顔をあげて、うっすらと笑ってそんなことをつぶやいていた姿が遠いわたしの記憶によみがえったのだ。
「大国ならばそれなりのふるまい」を求めた新外務大臣は、もしかしたら、それを後ろにいる大国へもつぶやいていたのかも知れないと、かってに私は想像したのだが・・・・。

後記ー後ろの大国へ戦略的な外交の言辞を弄するなどの余裕は、おそらく現在の日本政府にはないことはたしかで、それどころではない隘路を転がり落ちているのが現在の日本の現況であろう。甘い妄想など抱けるはずもない窮迫を経験中だろう。







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Author:masuryuu
仮に「異邦人」としておく。あられもない空想から、科学的「真実」まで、詩、小説、歴史、哲学、政治、経済、趣味等、この世の人事、出来事、万般に、興味を寄せる者の総称とします。

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