冬の日
冬の陽ざしは強い
まぶしくて目が開けていられない
ぼくはかんがえるぼんやりと
ひとりの友のこと さいごに飲んだ酒場のこと
きのうの夕べ
まるで友にでも逢うように
ふと酒場へ足をはこんでみたが
あの古びたのれんはなくなり
その場所に新しい酒場が立っていた
新品のガラス戸はかたく閉じられ
びっしりならんだ戸に 寒風が吹きすぎていた
路地裏の酒場のよれよれの暖簾を
くぐることはこれでもうなくなった
きみの爽快な笑い声を聞くこともないのだと
そう思えばなんだか さっぱりとした
冬の日の陽ざしはまぶしい
水のなかの歳月よ
ぼくの片目はぼんやりと
かすれていくばかり
めぐりの歌よ これが
ぼくのさいごの お別れの歌
まぶしくて目が開けていられない
ぼくはかんがえるぼんやりと
ひとりの友のこと さいごに飲んだ酒場のこと
きのうの夕べ
まるで友にでも逢うように
ふと酒場へ足をはこんでみたが
あの古びたのれんはなくなり
その場所に新しい酒場が立っていた
新品のガラス戸はかたく閉じられ
びっしりならんだ戸に 寒風が吹きすぎていた
路地裏の酒場のよれよれの暖簾を
くぐることはこれでもうなくなった
きみの爽快な笑い声を聞くこともないのだと
そう思えばなんだか さっぱりとした
冬の日の陽ざしはまぶしい
水のなかの歳月よ
ぼくの片目はぼんやりと
かすれていくばかり
めぐりの歌よ これが
ぼくのさいごの お別れの歌